2014年 日本産科婦人科学会 クリニカルヘルスケア

東京医科歯科大学の尾林先生のホルモン補充療法(HRT)についてのお話です。

 

・ホルモン補充療法は、60歳になるまでは、非常に利益(のぼせ、腟萎縮、骨粗鬆症の改善等)が多いので推奨できる。しかし、現在の日本におけるHRTを受けている方は、3%しかいないとの事。もっと広くこの治療が普及することが必要であろう。

 

・5年以上、HRT(エストロゲン+プロゲステロン)使用すると若干の乳がんの増加が認められる。ただし、エストロゲン単独治療だと15年?以上使用した場合、若干の乳がんの増加がみとられる。

 

・更年期障害で悩んでいる患者さんは、実は、50%以上の方は、生活習慣の改善したいという希望がある。単独のHRT治療の希望は、10%と非常に少数。したがって、更年期治療をする病院には、栄養管理等の指導が必要と考える。

 

・更年期障害をかかえる患者は、不眠や運動不足等を自覚していうる。したがって、それらの指導も必要である。

 

等々でした。

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