【学会における最新-骨盤臓器脱情報をご紹介】

 ここでは、私が参加した最近の学会での最新情報をお伝えします。私の個人的な解釈も混じっていますので、若干の内容の違いがあるかも知れません。ご了承お願いいたします。

 

2014年 4月 第66回 日本産科婦人科学会

 本日、日本産科婦人科学会のインターナショナルセミナーでアメリカの骨盤臓器脱治療の重鎮であるクリーブランドクリニックのWilly Davila先生の講演がありました。

 そのポイントをご紹介します。アメリカでは、腟式メッシュ手術に対して、アメリカのFDAより、安全性への注意喚起が行われてから、劇的に腟式メッシュ手術の数が減っているようです(なんと9割減!)。アメリカは、訴訟王国なので、その影響もあってビックリするぐらいの減少です。その代わりに、従来法や腹腔鏡下仙骨腟固定術が増えているとの事です。

 (ちなみに、日本における我々の考えは、アメリカのこの反応は、極端ずぎだと感じています。腟式メッシュ手術(前壁)は、非常に優れた方法だと思っております)

 そんな中、やはりメッシュ手術に利益のある条件を紹介しています。

腟式メッシュ手術に利益のある患者さん

  1. 再発脱
  2. 重度の膀胱瘤
  3. 腟脱
  4. その他、個人的な条件(咳がひどい等)がある場合

腟式メッシュ手術は避けた方がいい患者さん

  1. 後壁メッシュ
  2. 軽度の骨盤臓器脱
  3. 50歳以下の患者さん
  4. 痛みのある骨盤臓器脱の患者さん

との事です。

これから、手術をかんがえている方は、参考にしてください。

 

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